昭和七年、最上川沿いの町・左沢に生まれた小さな菓子店。九十余年にわたり紡がれてきた手仕事と想いの物語。
「美味しいものは、必ず受け入れられる。」
どんなに時代が変わろうとも、誠実に手仕事へ向き合い、良い素材で美味しいお菓子を作り続ければ、必ずお客様の心に届く。この初代の教えが、今も蝶谷の菓子作りの原点です。
最上川の舟運で賑わう大江町左沢(あてらざわ)の地で誕生。自然豊かな町の風土と人情の中で幼少期を過ごしました。
15歳で親元を離れ、山形市内の和菓子店へ住み込みで弟子入り。餡の練り方、生地の伸ばし方、和菓子の基本と職人としての厳しさを習得しました。
和菓子の修業を終えた後、西洋菓子の技術を学ぶため東京へ。ビスケット工場にて洋菓子の製法、焼き菓子の生地作りや温度管理のノウハウを習得しました。
和菓子と洋菓子の両方の修行を修めた直志は、23歳で生まれ故郷の左沢へ戻り、「蝶谷」を創業。町の人々の行事や日常に寄り添うお菓子作りをスタートさせました。
最上川の鮎を模した「代表銘菓 焼き鮎」や、クリームを合わせた「蝶谷の生パイ」など、世代を超えて親しまれる看板商品が次々と誕生しました。
山形県産ラ・フランスの果肉を練り込んだ「えくぼ美人」が、三重県で開催された全国菓子大博覧会において名誉総裁賞を受賞。
大江町左沢本店と寒河江店の2店舗にて、家族経営ならではの温かい手仕事を守り続けています。